近ごろの夏は、不要不急の外出を控えるように呼びかけられるほど、命に危険が及ぶとも言われる猛暑です。

    夏といえば、汗をかきます。
    多量の汗をかけば、一見痩せやすい季節だと思われるのですが・・・

    実は夏こそ肥満になりやすい落とし穴が多い季節なのです。
    危険な暑さが続く夏の生活習慣は、涼しい部屋で冷たい物に手が伸びてしまいます。
    そんな何気ない行動が体の代謝を低下させ、自律神経の乱れを引き起こしているかもしれません。

    そこで今回は、“夏太り”にならないよう、気をつけたい習慣についてお話していきます。

    目次

    1.なぜ夏なのに太るのか?

    2.危険な夏の生活習慣
    (1)過度な冷房の使用
    (2)運動不足
    (3)自律神経の乱れ

    3.夏太りの敵は冷たい飲食

    4.夏こそたんぱく質を食べよう!

    まとめ

    1.なぜ夏なのに太るのか?

    夏は太るイメージがあまりないかもしれませんが、実は暑いからこそ、肥満のリスクが高まります。

    汗をかく量が増えるため消費カロリーが増えているように感じますが、夏場の汗は体温調節のためのものであり、カロリーを消費しているわけではありません。
    体の熱を放出して体温調節しているため、運動時の汗とは異なります。

    反対に、多量の汗により体からビタミンやミネラルが失われると、脂肪燃焼の働きが低下して痩せにくい体質になる傾向があります。
    その代謝の低下により、夏太りとなります。

    2.危険な夏の生活習慣

    (1)過度な冷房の使用

    夏を快適に過ごすために冷房は必要です。
    しかし、冷房で体を冷やしすぎることで体温調節の能力が低下して、基礎代謝が低下しやすくなります。
    冷房の温度は26°~28°に設定して、体を冷やし過ぎないようにしましょう。

    (2)運動不足

    夏は熱中症や熱射病の危険があるため、外にでる頻度が少なります。
    汗をかいていると、運動不足をあまり感じないかもしれませんが、実はこの運動不足こそ夏太りの最大の原因と言えるでしょう。
    運動不足により活動量が低下するため、代謝も落ちます。
    さらに睡眠の低下にもつながり、夏バテの原因にもなります。
    夜のウォーキングやトレーニングジムなど、涼しい環境での運動をおススメします。

    (3)自律神経の乱れ

    運動不足による睡眠の質の低下とお話しましたが、この睡眠不足の低下で自律神経が乱れてしまいます。
    自律神経のバランスが崩れ、代謝の低下やホルモンバランスの乱れにつながり、倦怠感や頭痛、不眠などの症状を引き起こし、常に緊張状態にあるため体のリカバリーができません
    休養面で体のリカバリーができないと、食事で補おうとします。
    過食や過度に糖質を摂ってしましい、これで夏太りとなってしまいます。
    夏の疲れやすい環境だからこそ、睡眠の質に気をつけて自律神経を整えましょう。

    3.夏太りの敵は冷たい飲食

    「そんなに食べてないのになぜ太るの?」と思う人が多いですが、見えないカロリーを摂取しています。
    見えないカロリーとは、冷たい飲食です。

    喉が渇いて冷たいジュースやアイスを摂取していませんか?
    昼食は手軽なそうめんばかり食べていませんか?
    毎晩冷たいビールを飲んでいませんか?
    これらの行為は、すべて夏太りの大きな原因です。

    ジュースやアイスは糖を過剰に摂取してしまい、喉の渇きをそれほど潤わせません。
    ジュースやアイスが欲しくなるのは、単純な水分不足です。
    まずは水を飲んで、喉の渇きを潤わしましょう。
    炎天下での活動をする際は、経口補水液やスポーツドリンクなどの電解質ドリンクを飲んでも良いです。

    夏になると、そうめんを食べる機会が増えますが、実はそうめんのカロリーは高いです。
    そうめんは1人前(2束:100g)356kcalあります。
    糖質量が高いため血糖値が上昇しやすく、カロリーの面でも血糖値の面でも太りやすい食品と言えます。

    そうめんの変わりに、こんにゃく麺や白滝にすると100gで6kcalほどしかありません。
    低カロリーで満腹感もありそうめんの代役におすすめです。

    夏と言えば、お祭り、ビアガーデン、BBQなど、ついついビールを飲み過ぎてしまうイベントが多くなります。
    冷たい飲み物とアルコールで内臓を弱らせてしまい、基礎代謝の一つである内臓代謝の低下につながります。

    お酒の飲み過ぎには注意しましょう。

    ※内臓代謝に関しては、ブログ「夏バテの原因は内臓疲労が原因かも・・・」で詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    4.夏太り予防の食べ物

    夏太り予防のために食べてほしい食べ物は、“たんぱく質”です。
    たんぱく質は、筋肉量の維持・向上や基礎代謝の低下を抑制する働きもあります。

    たんぱく質は肉や魚に多く含まれますが、夏太り予防のためには、豚肉と大豆製品がおススメです。
    豚肉や大豆製品には、たんぱく質以外にもビタミンB群やカリウムが多く含まれています。

    ビタミンB群には、体の代謝を促進して脂肪燃焼に役立つ働きがあります。
    さらに疲労回復効果もあるため、夏バテ予防にもなります。

    カリウムには、血液循環を改善してむくみ予防の効果があります。
    汗をかきやすい夏には、不足しがちな栄養素です。
    豚肉や大豆製品を積極的に食事メニューに加え、夏太りを予防しましょう。

    ※食事や栄養素に関しては、まとめの下に関連ブログをご用意しましたので、是非ご覧ください。

    まとめ

    体のコンディションづくりに欠かせないのは運動、栄養、休養です。
    夏太りや夏バテなどのコンディショニング不良は、決まってこの三つの要素が崩れた時に起こります。

    夏場の暑い環境では、いつの間にか運動不足になり、食事も冷たいものばかり食べて、睡眠も十分にとれていないことがあります。
    こんなことをしていれば、夏太りにまっしぐらです。

    暑い夏こそ日々の過ごし方を意識する必要があります。
    運動、栄養、休養の三つを忘れずに楽しい夏を過ごしましょう。

    ※食事や栄養素の関連ブログ

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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