砂糖は、普段何気なく食べている食事の中に、どれくらい含まれているかご存じでしょうか?
    お菓子やジュースだけでなく料理の味付けなど、いろいろな種類また多量の砂糖が使用されています。
    砂糖は依存性が麻薬と同じくらいとも言われています。

    「小麦粉は悪なのか・・・!?」に次ぐ、避けた方が良い食品第2弾となります。
    なぜ砂糖が危険なのか、お話していきましょう。

    目次

    1.砂糖とは?

    2.砂糖の危険性について
    (1)糖尿病のリスク
    (2)糖化
    (3)IQの低下

    3.砂糖の量をチャックするにはココを見よう!

    まとめ

    1.砂糖とは

    砂糖とは、サトウキビや甜菜の糖分を精製した甘味料で、基本的にはブドウ糖と果糖でできており、「ショ糖」と言います。
    精製度の高い砂糖はエネルギーの塊のため、避けた方が良いでしょう。

    皆さんは、いくら甘いものが好きだからと言って、砂糖をそのまま口に頬張ることはしませんよね。
    しかし、普段皆さんが食べたり飲んだりしているものに、どれほどの砂糖が含まれているのでしょう。
    おそらく、皆さんが想像する以上に過剰摂取しています。

    角砂糖量の例

    白ご飯お茶碗1杯 → 約14個分(約56g)
    味噌ラーメン1杯 → 約24個分(約96g)
    食パン6枚切り1枚 → 約8個分(約32g)
    カレーライス1皿 → 約36個分(144g)
    天丼1杯 → 約43個分(172g)
    インスタント焼きそば → 約18個分(72g)
    コーラ500㏄ → 約14個分(56g)

    ※糖質については、ブログ「ダイエットで糖質は敵か!味方か!?」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

    2.砂糖の危険性

    砂糖を過剰に摂取すると体に負担がかかり、病気リスクが高まり、老化の速度は促進されて学力低下まで引き起こしてしまいます。
    様々なリスクを抱え、デメリットを引き起こす「砂糖の危険性」についてご紹介します。

    (1)糖尿病のリスク

    まずは、皆さんもよくご存じの糖尿病です。
    砂糖を摂取すると、血液中に含まれる糖(ブドウ糖)の量が上昇します。
    これを血糖値と言います。
    この血糖値の上昇を抑制するために、膵臓からインスリンホルモンが大量に分泌されます。
    これを繰り返すことにより、膵臓がどんどん疲弊することで糖尿病になる可能性が高くなります。

    糖尿病の発症の過程

    1. 砂糖を摂取する
    2. 血糖値急上昇
    3. 膵臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンを分泌
    4. 膵臓の疲弊
    5. インスリンの分泌量が低下
    6. 血糖値を下げることができなくなる

    (2)糖化

    糖化とは、老化のことです。
    例えるなら、パンをトースターで焼くと硬くカサカサになって黒く焦げますよね。
    その状態が、人間にも起きてしまうということです。

    血糖値の急上昇、急降下を繰り返すと、血液中に余った糖が体内の組織や細胞にたまり、「糖化」の原因となります。
    糖化が進むと、コラーゲンの損失によるシミ、シワ、骨粗鬆症、白内障、認知症などの病気になる可能性が上がります。

    砂糖を大量に摂取するということは、ブドウ糖と果糖を大量に摂取することになります。
    もちろんブドウ糖だけでも糖化は起こりますが、果糖はブドウ糖の何百倍も糖化しやすいと言われています。

    (3)IQの低下

    アメリカでは、子供たちのIQの研究が多くされています。
    多くの研究結果で、砂糖の摂取が多いグループと少ないグループで比較すると、砂糖の摂取が多いグループの方が、圧倒的にIQが低かったという結果がでています。

    IQが低くなる理由として、砂糖を摂取することで、血糖値の急上昇がおこります。
    その後、血糖値の急下降により低血糖状態になります。
    低血糖になることで交感神経が優位になり、アドレナリンが分泌し、集中力の低下や乱暴的な状態になるということが考えられます。

    よく、集中力を高めるために糖分を摂ると良いとされることが多いですが、これは一時的な血糖値の急上昇でハイテンションなるだけで、その後の血糖値の急下降で喪失感や疲労を引き起こしてしまいます。
    そのため、疲れた時や眠気が襲ってきた時にエナジードリンクを摂取する人が多いですが、これはまさに急激に血糖値を上昇させることで、一時的に元気になるだけです。

    3.砂糖の量をチェックするにはココを見よう!

    皆さんはスーパーやコンビニで買い物をする際、パッケージの裏に記載されている原材料を見ますか?
    原材料に記載されている順番で、3つめまでがその商品のほとんどを占めています。
    特に一番目に記載されている原材料が70%を占めると言われています。

    例えば、私たちの馴染みのあるチョコレートは、甘くて美味しいお菓子ですよね。
    本来チョコレートとはカカオのお菓子ですが、スーパーやコンビニで販売されているチョコレートの原材料をみると、一番に「砂糖」が記載されています。
    これは、「この商品はチョコレートという名前をした砂糖菓子ですよ」と言っているようなものです。

    カカオは「腸内環境を整えるメリットと有効な食べ物」のブログでもご紹介したポリフェノールが豊富なスーパーフードです。
    しかし、カカオは苦くて美味しくないため、多量の砂糖を使用して売られていることがほとんどです。

    チョコレート以外にも、シリアルや野菜ジュースなどの健康食品も同様のことが言えます。
    商品のキャッチコピーだけで判断せずに、原材料をチェックするようにしましょう。

    ※カカオの栄養素については、ブログ「腸内環境を整えるメリットと有効な食べ物」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

    補足情報

    原材料表記の中に、食品添加物も記載しないといけないことが法律で決まっています。
    砂糖、小麦粉、大豆などの記載の後に「/」が書かれています。
    「/」以降に記載されているものはすべて食品添加物です。
    「/」以降の記載が多い食品にも気をつけて選ぶようにしましょう。

    まとめ

    砂糖の依存性は非常に高いため、危険性について理解していても、ついつい食べてしまうでしょう。
    食事から砂糖をなくすことは、非常に難しいと思います。
    食べたいものが食べられないストレスで、反対にしんどくなるかもしれません。
    そのため、私がお客様へお伝えしていることは、

    • 食べる時は食べる。
    • コントロールする(抑える)時はコントロールする。

    といった感じで、メリハリを効かせて楽しく食事コントロールを行うということです。

    身体に関する知識や栄養に関する知識に、知らぬが仏はありません。
    自分の健康を管理して、一番守れるのは自分自身です。
    今回の内容のような知識をもっているだけで、普段の意識も変わるはずです。
    皆さんのできる範囲で結構ですので、食事に対する意識を変えるよう取り組みましょう。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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