「肩こり」や「腰痛」といった症状は、水分不足が原因かもしれません。
    水分補給は、涼しくなってくるとついつい忘れてしまいます。
    最近では、マスク生活で口元が隠れていることも水分補給が億劫になる原因の一つでしょう。

    ところで、皆さんは1日にどれくらいの水分を摂っていますか。
    水分補給は、脱水症状や熱中症の予防、体温の調節などに重要な役割があることは、皆さんもご存じだと思います。
    加えて、「肩こり」や「腰痛」にも影響を与えています。
    少しずつ涼しくってきて、水分補給の怠りから考えられる原因についてお話していきましょう。

    ※肩こりや腰痛の原因を体の構造から知りたい方は、下記のブログで詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

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    目次

    1.体内の水分とは

    2.体内での水分の役割
    (1)運素と栄養素の運搬
    (2)老廃物の排出
    (3)体温の調節
    (4)体液濃度の調整

    3.肩こり・腰痛と水分補給の関係

    4.水以外はすべて食べ物

    まとめ

    1.体内の水分とは

    水分補給は、体液の運搬や老廃物のろ過だけでなく、体温調節の役割があるため、体を正常に保つためには欠かせません。
    体内の水分は体液と呼び、「細胞内液」と「細胞外液」の2つが存在します。

    細胞内液

    エネルギー産生やたんぱく質の合成など、代謝反応に関係する

    細胞外液

    血液循環を維持し、栄養素や酸素を細胞へ運搬し、老廃物や炭酸ガスを細胞外に運び出す

    人間は水分でできていると言っても過言ではありません。
    成人男性であれば、体内の約60%以上が水分でできており、体重が60kgの人であれば、約36kgが水分ということになります。
    女性であれば約50~55%新生児であれば約80%が体液と言われています。

    肥満体型の人は、水分が多いように思われますが、実は脂肪組織にはほとんど水分を含みません
    そのため、過体重にも関わらず水分量が少ないため、怪我や病気のリスクも高くなります。

    2.体内での水分の役割

    (1)酸素と栄養素の運搬

    体は栄養や酸素を循環させ、健やかな状態を保ちます。
    その重要な役割を担っているのが、運搬役である水分です。
    「正しい呼吸」や「正しい栄養素の摂り方」も、体内の水分が正常に働いて酸素と栄養素の運搬能力があってこその話です。

    ※「正しい呼吸」「正しい栄養素の摂り方」については、以下のブログでご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    呼吸は最強の筋トレだ!
    ダイエットに役立つ栄養と食事の考え方

    (2)老廃物の排出

    老廃物が溜まるとは、体液の循環が正常に機能せずに浮腫みや筋肉のコリを引き起こします。
    水分不足は、老廃物を排出できなくなる原因の1つです。
    こまめに水分補給を行うことで、汗や尿で老廃物を排出しましょう。
    特に運動やマッサージなど行った際は、積極的に水分補給を行うことで、老廃物を排出効果があがります。

    (3)体温の調節

    水分補給を行うことで、寒い場所や熱い場などでも体温を一定に保つ役割があります。
    特に夏の暑い環境では、汗をかいて熱を放出して熱中症を予防しています。

    (4)体液濃度の調節

    水分補給を行うことで、血液(血管を流れる体液)、組織液(組織の細胞の間を満たす体液)、リンパ液(リンパ管を流れる体液)などの体液を調節する役割があります。
    体液濃度に偏りが生じると、循環が悪くなり、病気や怪我にも大きく関係します。

    3.「肩こり」「腰痛」と水分補給の関係

    体に関するお悩みで、最も多いのが肩こりと腰痛です。
    その原因は様々ありますが、1番に考えられるのは筋肉の疲労とその蓄積です。

    どんな症状であろうと、外部による損傷でない限り、突然怪我をすることはありません。
    慢性的な肩こりにしても、突発性腰痛(ぎっくり腰)にしても、筋肉の疲労の蓄積によって引き起こしていると私は考えています。
    そしてその筋肉の疲労は、筋力不足やリカバリー不足によって起きているのですが、根本は疲労を溜め込みやすい体になっていることです。
    そしてそれは、“血液循環”に問題があります。

    先の「水分の役割」でお話したように、体の水分が不足すると、血液がドロドロになり血流が悪くなり、栄養素や酸素の運搬能力が低下します。
    結果的に、筋肉に対しての血流の流れも悪くなり肩こりや腰痛を引き起こしやすい体ができてしまうということです。

    4.水以外はすべて食べ物

    人間は、1日2~2.5リットルの水分を尿や便などから排出しています。
    そのため、排出された量の水分を摂取しなければなりません。
    しかし、1日2リットルも水分を摂取している人は少ないのではないでしょうか。
    実は水分補給とは、液体だけではなく食事からも摂取しています。
    例えば、野菜や果物などの炭水化物は、ほとんどが水分でできているため、液体を飲まなくても水分補給は行えているということです。

    しかし、私が考える水分補給とは、“水”のことを指しています。
    水以外の飲み物はすべて食べ物という認識にしてください」と会員様にも伝えています。
    その理由は、ジュースやカフェオレなどは糖分が多すぎて満腹感がなく、余分なカロリーを摂取してします。
    その他にも、緑茶やコーヒーなどはカフェインが含まれているため、利尿作用で水分を排出してしまい、体内は潤いません。

    何より、水分は体内で栄養素や酸素の運搬、老廃物の排出を促す役割があるのにも関わらず、栄養素を含んだ状態で摂取することで、栄養素の分解作用にエネルギーをつかってしまいます。
    したがって、水分補給は“水”で摂取することを推奨しています。
    その日の気温や運動量にもよりますが、摂取する目標は1日1.5~2.5リットルにしてみるとよいでしょう。

    ※食事でしっかり栄養素を摂取できていれば、水分補給は水で良いです。
    しかし、暑い環境での運動時は、糖分や塩分不足による脱水症状もあるため、夏の暑い日や食事が食べられていないときはスポーツ飲料を飲むことをおすすめします。

    まとめ

    以上でお分かりいただけましたように、水分補給は喉の渇きを潤わすためではありません。
    体にとって必要な機能を正常に機能させるために必要なのです。
    喉が渇いてから水分補給をするのではなく、1時間おきやトイレ後に摂取するなどして、こまめな水分補給を心がけてください。
    ぜひ今日から“水”を飲む習慣をつけ、日常のパフォーマンスアップを目指しましょう。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

    大阪市西区京町堀1丁目7番22号
    クレグラン京町堀 501号

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