皆さん、排便は1日に何回していますか?

    便秘で出てないと、お困りの方はいらっしゃいますか?
    「排便」というと、言葉的にも、心理的にもデリケートなことで、あまり人に相談できないこともあるでしょう。

    かつて弊社の役員が便秘になった時、排便しようと強く力んだところ大量の血便が出て、さすがの病院嫌いも診察へすっ飛んで行ったそうです。
    原因は虚血性大腸炎で、腹圧が高まった時に大腸粘膜への血流が妨げられてしまい、虚血状態からの出血ですが、遠因としてはストレスもあったとのことです。

    排便という行為は体内のデトックスです。
    デトックスがうまくできないと、毒素が体内に溜まり身体に悪影響を及ぼし、肥満、病気、メンタルの低下、肌荒れなど様々なトラブルを引き起こしてしまいます。

    実は、便秘に悩む人は多く、毎日排便が出る人は約50%しかいません。

    ではなぜ便秘になるのでしょうか。
    便秘の原因や改善方法についてお話していきましょう。

    目次

    1.便秘とは

    2.便秘の種類
    (1)機能性便秘
    (2)器質性便秘

    3.便秘の原因
    (1)運動不足
    (2)ストレス
    (3)過度な食事制限
    (4)食生活の乱れ
    (5)水分不足
    (6)便意の我慢
    (7)薬の副作用

    まとめ

    1.便秘とは

    便秘とは、排便がないことを指します。
    何日排便がなければ便秘、という定義はありませんが、基本的には「3日以上排便がない状態や排便があっても残便感がある状態」のことを指します。

    2.便秘の種類

    便秘には、“急性便秘”と“慢性便秘”があります。
    急性便秘は、内服薬の副作用によって一時的に便秘になる症状です。
    慢性便秘は、機能性便秘器質性便秘に分けられます。

    (1)機能性便秘

    大腸や直腸の働きが低下することで起こる便秘です。

    1. 弛緩性便秘:弛緩性便秘は蠕動運動が低下して便を送り出す力が弱くなる
    2. 痙攣性便秘:大腸の一部が痙攣して蠕動運動が不規則になる
    3. 直腸性便秘:神経が鈍くなり、直腸に便が送られても便意を感じなくなる

    (2)器質性便秘

    内分泌疾患、神経疾患、糖尿病などによる腸内の麻痺によって便秘が起こります。
    何らかの器質的異常により、腸管や隣接する腹腔内臓器に炎症や腫瘍などが起きて腸内容物の通過障害を引き起こします。
    治療をしなければ、便秘が解消されない場合があります。

    3.便秘の原因と改善方法

    (1)運動不足

    体外への排出は、腸の蠕動運動によって、消化した食べ物を腸内で移動させることで行います。
    この腸の蠕動動運動は、運動不足による筋力の低下によって動きが鈍くなります。

    特に腹筋群の筋力の低下は、いきむが力が弱くなり便意を感じても排便できなくなります。
    ウォーキングや腹筋運動などの軽い運動でも良いので、筋肉を動かすようにしましょう。

    (2)ストレス

    ストレスと腸の働きは大きな関係があります。
    実際にストレスによる精神疾患の人は、腸内環境が悪いといったデータもあります。
    腸内の蠕動運動は、自律神経である交感神経(興奮)と副交感神経(リラックス)のバランスによって保たれています。
    しかし、ストレスによる睡眠不足や体の倦怠感を感じている人は交感神経(興奮)が優位になり、体がうまくリラックスできていません。
    その結果、腸内の蠕動運動の働きが低下して便秘になります。

    ストレスと便秘は関係ないように思えますが、便秘は体のSOSかもしれません。
    体を休める時間やマッサージなどのリラックスする時間を作るようにしましょう。

    (3)過度な食事制限

    ダイエットで過度に食事量を減らすことで、腸内に便が少なくなり便を押し出すことができなくなります。
    また、ダイエット中の食事制限は、カロリーの高い脂質を制限することが多いですが、脂質は便の流れを良くする作用や大腸を刺激して蠕動運動を促進する効果があります。
    過度な食事制限ではなく、適度な食事コントロールと栄養素のバランスを意識しましょう。

    (4)食生活の乱れ

    便秘の原因で一番多いのが、食生活の偏りです。
    肉ばかり食べている人は便秘になりやすいです。
    肉には動物性タンパク質と言って、腸内の悪玉菌のエサになる栄養素が含まれています。
    動物性タンパク質は体には必要な栄養素ですが、過剰摂取は控えましょう。

    また、食物繊維の不足も便秘の原因なります。
    食物繊維は、消化吸収されずに大腸まで届くため、便秘解消に効果的な栄養素です。
    筋肉に良いからといって、肉ばかり食べるのではなく野菜、果物、海藻類など食物繊維が豊富な食材も食べましょう。

    (5)水分不足

    便は約75%が水分で25%が固形成分(食べ物の残骸、腸内細菌の死骸など)です。
    そのため、水分を少ない便は、腸内を移動しにくくなり便秘になります。
    こまめな水分補給を意識しましょう。

    反対に過度な水分摂取、多量の飲酒、冷たいものの飲食は便の水分量が多くなり下痢を引き起こしますので注意しましょう。

    (6)便意の我慢

    便意を感じても我慢することが続くと、排便反射が鈍くなり便意を感じにくくなります。
    排出されない便は、腸に水分を吸収され硬くなります。
    その結果、硬い便が溜まり便秘になります。
    便意を感じたらすぐにトイレに行くようにしましょう。
    排便のリズムをつくるために、決まった時間にトイレに入ることもおススメです。

    (7)薬の副作用

    内服薬の副作用によって大腸の蠕動運動が低下し、便秘が起こることもあります。
    服用してから便秘がある場合は、医師に相談しましょう。

    まとめ

    便秘にも様々な原因がありますが、ほとんどの場合が運動や食事を整えることで改善します。
    自身の生活習慣を見直してみてください。
    便秘が解消すれば、腸内環境が良くなり、免疫力が向上して脳の働きも良くなり体のコンディションが一気に上がるでしょう。
    便秘に悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。

    ※食事や栄養素については、以下のブログでもご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

    大阪市西区京町堀1丁目7番22号
    クレグラン京町堀 501号

    肥後橋駅   : 徒歩2分
    淀屋橋駅   : 徒歩6分
    本町駅    : 徒歩7分
    梅田堂島地下街: 徒歩15分