皆さんも、筋トレの必要性いついては理解されていると思います。
    筋トレは、「筋肉を強化すれば良い」とお思いかもしれませんが、その前に、脳や脊髄からの指令が正確に伝達することで筋肉が動いていることを認識しておく必要があります。
    したがって、筋トレ以上に重要なことは、神経伝達を良くすることなのです。

    では、どのようにして神経伝達を鍛えれば良いか、お話ししていきましょう。

    ※筋トレの効果については、以下のブログで詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

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    筋トレの驚きの効果

    目次

    1.神経とは

    2.筋トレより神経を鍛えるべき理由

    3.神経改善にはファンクショナルトレーニング
    (1)ジャンプスクワット
    (2)ダンベルスラスター
    (3)ツイストスプリットスクワット

    まとめ

    1.神経とは

    神経とは、運動指令の発動や情報を受け取り処理する役割をもつ“神経細胞”と、神経細胞からの指令を伝える“神経線維”の2つを言います。
    体を動かすことや痛みを感じることができるのは、神経伝達によるものです。

    神経は大きく分けて、中枢神経末梢神経に分類されます。
    中枢神経は脳と脊髄のことで、末梢神経は中枢神経(脳、脊髄)以外のことを指します。
    末梢神経には、運動神経や感覚神経の体性神経と交感神経と副交感神経の自律神経があります。

    体の動き、痛み、興奮作用、リラックス作用などに関係する神経が末梢神経であり、そのおおもとになっているのが中枢神経(脳、脊髄)ということです。

    2.筋トレより神経を鍛えるべき理由

    筋トレよりも神経を鍛えるとは、筋肉を強化すること以上に動きの質を向上させるということです。
    動きの質を向上させるために必要なことは、神経伝達の改善です。

    神経伝達の改善とは、“運動単位の動員の増加”と“発火頻度の調節”の2つがあります。

    運動単位の動員の増加

    動いていない筋細胞を活性化させて動く筋細胞を増やしていく。

    発火頻度の調節

    必要とする負荷に合わせて筋肉の爆発力を調節する。

    トレーニング初心者が、トレーニング開始から約3カ月間でのパフォーマンスアップするのは、筋肉の成長よりも神経伝達の改善によるものと考えられています。

    また、筋肉脳からの指令で動いているため、一度行った動きは、ある程度の年月がたっても脳が覚えています。
    そのため、幼少期から青年期までの期間は、さまざまな動きを脳にインプットさせることで、運動神経の活性化が期待できます。
    このことから、子供のころは野球、サッカー、水泳などさまざまな競技に取り組むことが好ましいでしょう。

    3.神経改善にはファンクショナルトレーニング

    脳や脊髄からの指令で体を動かすため、筋トレで神経は鍛えられています。
    しかし、ただ筋肉を鍛えるだけでは、日常生活のパフォーマンスアップや競技パフォーマンスアップに限界があり、怪我のリスクもあがってしまいます。

    そこでおすすめしたいのが、ファンクショナルトレーニングです。
    ファンクショナルトレーニングとは、機能的なトレーニングのことです。

    ※ファンクショナルトレーニングについては、ブログ「ファンクショナルトレーニングで症状を根本解決 」で詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    例えば、トレーニングの基本でもあるスクワットだけでは、ファンクショナルトレーニングとは言えません。
    スクワットの動作にジャンプや回旋運動などで上半身も同時に動かすことで、ファンクショナルな動きに近づけていきます。

    まず、スクワットの基本的なやり方をご紹介します。

    姿勢
    1. 脚を肩幅から肩幅より少し広いスタンスで立つ
    2. つま先はやや外側に向けておく
    3. バーベルやダンベルを持たない場合は、腕は胸の前で組んでおく
    動作
    1. 股関節と膝関節を同時に曲げながら膝関節の角度が90°になるまでしゃがむ
    2. 90°の位置までしゃがんだ際、下腿部(膝から足首まで)と上半身が平行になっている
    3. 2.の状態から立ち上がってスタート姿勢にもどる
    4. 呼吸はしゃがむ時に吸って、立つ時に吐く
    注意点
    1. 背中が曲がらないように姿勢は真っすぐしておく
    2. しゃがむ時も立つ時も膝はつま先と同じ方向に向けておく
    3. 股関節が曲がらずに膝だけが曲がらないようにする
    4. つま先や踵に重心が偏らないように均等に体重を乗せておく

    その他、応用のスクワットもご紹介します。

    ジャンプスクワット

    スクワット動作の立ち上がる際に、真上に飛び上がるのがジャンプスクワットです。
    スクワットをしゃがみ込みから立ち上がる際の爆発力を利用してジャンプを行うことで、筋力とスピードも加わりパワー強化になります。
    さらに、腕の振りを加えることで、下半身から上半身までを動かす全身トレーニングにもなります。

    ダンベルスラスター

    ダンベルスラスターは、両手もしくは片手でダンベルを持ちます。
    スクワットのしゃがむところまでは、ダンベルが耳の横にセットしておきます。
    立ち上がる際に、ダンベルを頭上に持ち上げます。
    そして、しゃがむ際に再度ダンベルを耳の横に下ろしてきます。
    下半身からの筋発揮を上半身へ伝える連動性トレーニングとなります。

    ツイストスプリットスクワット

    スプリットスクワットとは、脚を前後にして立った状態で行うスクワットです。
    脚を前後のスタンスで行うため、スクワットよりも歩行やスプリントに特化したトレーニングになります。

    歩行動作を思い出してください。
    右脚を前に踏み込んだ際、左腕を前に振ります。
    この時、体は背骨を軸に右側に回転しています。
    これを回旋運動と言います。
    しかし、ほとんど人は鞄を持っていたりポケットに手を入れていたり腕を振らずに歩いています。
    これでは、背骨周りが硬くなり下半身と上半身の連動性のパフォーマンスが低下してしましいます。

    そこでおすすめなのが、ツイストスプリットスクワットです。
    右脚を前にしてスプリットスクワットを行った際、しゃがむ際に体を右に回旋します。
    立ち上がる時に、元の状態に戻します。
    左脚が前の時は、左回旋を行いながらしゃがんでいきます。
    ツイストスプリットスクワットを行うことで、歩行やスプリントの時に大きく腕を振ることができて体を回旋できるため、腰や首への負担も軽減できるでしょう。

    ※回旋運動については、ブログ「体幹ねじり で くびれづくり 」で詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    まとめ

    神経の活性化には、まずは運動です。
    運動を行うことで、脳からたくさんの指令や情報の出し入れが行い、脳内を活性化させましょう。 運動不足は認知面の低下にもつながりますので、筋肉のためだけでなく、脳のためにも是非筋トレを行いましょう。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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