ダイエットをしても「途中で断念した」「ストレスで暴飲暴食をしてしまいリバウンドをしてしまった」などといった人は多いと思います。
    しかし、どんなに食事制限を頑張ってもなかなか痩せなかったり、バランスのとれた食事を適量食べているのにも関わらず、太りやすいといった人もいます。
    その反対にどんなに食べても太らないといった人もいます。
    なぜ人によって太りやすかったり、太りにくかったりするのでしょうか。
    太りやすい体質や痩せやすい体質は本当にあるのでしょうか。

    ダイエットのサポートをする立場からすると、「なぜ食べていないハズなのに痩せないの?」といった疑問をお客様に抱くケースも多くあるようです。
    そのような場合、「恒常性※の機能が低下しているのか?」「隠れて食べているのでは?」など様々なことを考え、トレーニング内容や食事内容の見直しをします。
    ※恒常性:外部環境の変化にかかわらず生体の内部環境を一定に保とうとすること

    しかし、ダイエットでなかなか結果がでない方々の原因は、遺伝(遺伝子レベル)の問題かもしれません。
    今回は、遺伝子レベルで体型の変化がおきてしまうという内容をお話していきます。

    目次

    1. 太り体質と痩せ体質って本当にあるの?

    2. 遺伝とは

    3. 太りやすい、痩せやすいは遺伝子変異が原因?

    4. 体質改善方法

    まとめ

    1.太り体質と痩せ体質って本当にあるの?

    体質とは、「体の性質」のことで、遺伝的要因や環境要因との相互作用によって形成されます。
    「風邪を引きやすい人」「お酒が強い人」「アレルギー体質な人」など様々な人がいますが、これらはすべて体質です。
    そして体質は、両親からもらう遺伝子と大きな関係があります。

    例えば

    • 両親が糖尿病であれば、子供も糖尿病のリスクが高くなる
    • 両親が55歳までに心臓血管系疾患を発症した場合、子供の心臓血管系疾患の危険因子に当てはまる
    • 両親が喫煙者であれば、子供のがんの発症リスクが高くなる

    などといった、両親からの遺伝子で病気のリスクが高くなることがわかっており、体型も両親が肥満であれば肥満になりやすいと考えられます。

    皆さんの周りにも、そんなに食べていないのに太ってしまう人や、暴飲暴食をしているのに痩せている人はいませんか。
    よくお客様から「食べても太らない人は、食べたものはどこにいっているの?」と質問を受けます。
    食べたもの吸収の仕方は人それぞれ違います。
    これは、一卵性の双子であっても違うと言われています。
    そのため、食べたものを脂肪として蓄えやすい人もいれば、エネルギーとして代謝しやすく脂肪として蓄えにくい人もいます。
    そもそも、栄養素をうまく吸収できていない人もいます。

    このような体質の違いがあることから、太り体質痩せ体質はあることがわかります。
    そして体質は遺伝子と大きな関係があり、遺伝子的なレベルで太りやすい人は、遺伝子の変異によるものかもしれません。

    補足:「体質」と「気質」の違い

    「体質」

    まれながらにもっている体の性質のことです。
    アレルギー体質であれば薬で改善でき、太りやすい体質であれば運動や食事で改善することができます。

    「気質」

    言葉や行動などその人の身にあった性質のことです。
    生まれつきのもののため、後で身につくものではありません。
    例えば、感受性の強さなどは生まれつきの気質であるため、弱くすることはできません。

    2.遺伝とは

    人間の体は37兆個の細胞でできており、細胞の核の中には23対46本の染色体が含まれています。
    染色体とは、遺伝情報がつまったDNA(デオキシリボ核酸)が太く折り畳まれたものです。
    この染色体を父親と母親それぞれから23対ずつもらいます。
    この遺伝子セットのことを1ゲノム(23対)と言い、両親から1ゲノム(23対)ずつもらい46本に分断されています。

    遺伝子とは、このDNA(デオキシリボ核酸)の中の一部のことです。
    つまりDNA(デオキシリボ核酸)の一部がもっている情報のことで、DNA(デオキシリボ核酸)の中の1.5%が遺伝子と呼ばれています。
    例えば、インシュリン遺伝子はインシュリンを作るものを持つ部分、セロトニン遺伝子はセロトニンを作るものを持つ部分といったイメージです。

    そのため、両親が糖尿病であればインシュリン遺伝子の機能低下がおきている可能があるため、インシュリンホルモンをうまく分泌できずに糖尿病のリスクが高くなります。
    同じくセロトニン遺伝子も、セロトニン遺伝子の機能低下によりセロトニンホルモンがうまく分泌できずにうつ病や睡眠障害のリスクが高くなります。

    3.太りやすい、痩せやすいは遺伝子変異が原因?

    遺伝子の配列は99.9%の人が同じ配列をしています。
    しかし、0.1%の人が違う配列をしており、これが遺伝子変異です。
    遺伝子の配列が通常と違う配列をもっている遺伝子変異には、「遺伝子異常」と「遺伝子多型」という2つの種類があります。

    ①遺伝子異常

    • 1パーセント未満の人が持っていると言われていますが、人数はとても少ない
    • 生まれた時から病気に結びつくもの

    ②遺伝子多型

    • 1パーセント未満の人がもっている
    • 太りやすい、お酒が弱い、糖尿病になりやすいなど

    遺伝子の配列は、0.1%の人が配列のずれにより遺伝子変異がおきます。
    かなり確率の低い話ですが、過剰なレベルで太りやすい人や痩せやすい人は、遺伝子変異が原因かもしれません。

    4.体質改善方法

    両親からの遺伝的要因による体型の体質ことや病気のリスクについてお話してきました。
    何だ、遺伝ならしょうがない・・・という訳ではありません。
    あくまで普通の人よりリスクが高くなるということで、生活習慣で十分に体質を改善するアプローチが可能であることがわかっています。
    体型のコントロールや健康の維持は、3割が遺伝的要因7割が生活習慣です。
    運動頻度の確保、栄養素のバランスの摂れた食事、休養時間の確保の3つを整えることが非常に重要です。

    まとめ

    太りやすくて悩んでいる人、痩せやすくて悩んでいる人など何かしらのコンプレックスがあると思います。
    実際に私は痩せやすい体質で、痩せていることがコンプレックスでトレーニングと食事で体質改善をしました。
    しかし、今でもトレーニング頻度が確保できなかったり、食事が疎かになるとすぐに痩せてしまいます。

    現在ダイエットでなかなか結果がでない方は、もしかすると体質が原因なのかもしれません。
    太りやすい体質であれば、ダイエットにおいて人より注意するポイントが多いかもしれません。
    しかし、自分の体質のことがわかっているだけでも、体との向き合い方は良好になるでしょうか。

    太りやすい体質だから、痩せやすい体質だからと諦めるのではなく、根本は健康のために何をしないといけないかが大切です。
    まずは「運動」「栄養」「休養」のこの3つを整えるところから始めていきましょう。

    私たちミリオン・フィットネスは、コンディショニングジムとして、この3つを徹底的にサポートいたします。
    コンディショニング = トレーニング:運動 × ニュートリション:栄養 × リカバリーケア:休養回復
    この3つを、私たちが保有する専門知識と豊富な経験で皆様をサポートいたします。
    多くのお客様の体質改善を、成功に導いた確かな実績・手腕をぜひご体験ください。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

    大阪市西区京町堀1丁目7番22号
    クレグラン京町堀 501号

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