ランニングにおススメな場所とは

それでは、体に良いランニングコースはどのような場所なのでしょうか。
私が考えるのは芝生、砂浜、ウッドチップ、ゴムチップの道です。
芝生、砂浜の2つはいわゆる不整地で舗装されていない道で、チップはランニングように走りやすく作られた道です。
このような道は、地面が柔らかいので着地の衝撃が少ないです。
反発が弱いので脚に対しての筋肉の負荷は増えますが関節や腱の負担が減ります。
デコボコしていると同じ部位に負荷がかからず、あらゆる部位に刺激が入ります。
不整地は1歩で踏み込んでいる時間が長くなりますので、足裏の強さが要求されます。
走っているだけで全身の筋トレになるということです。
ケニア人などのアフリカ系の人が長距離走が得意なのもこの理由からだと思います。
野性的ですが大自然のなかで体を動かすのが眠っている本能を呼び起こすのに必要なのではないでしょうか。

３．トレッドミルの弱点

外を走れない雨天の日や暑い時はジムある有酸素マシンのトレッドミルが便利です。
しかし私は快適だとは思いますがすすんで利用しません。
なぜなら、機械に走らされて上手く地面を押せていないのと、足は動いているのに景色が変わらないので脳が違和感を感じるからです。
力学的な面ではベルトコンベアだと床反力を使って進むよりも、ベルトの上で足をどれだけ動かすかの回転数で進むようになります。
歩幅も狭くなってしまうので本来のランニングとの移動の仕方に違いが生じます。
脳神経の面では自分が移動すると、周りも一緒に連動して景色が変わって見えるオプティックフローという機能があります。
トレッドミルではこの当たり前に起こる現象が起きないため脳が混乱してしまいます。
移動しても目の前の景色が変わらないのは視覚や前庭覚の機能を低下させるともいわれています。 ただでさえ今は動かない人が多いですが、全く走る習慣がない方はともかく、可能なら外を走るのがオススメです。